高知県産品やECサイト情報をご紹介!!
皿鉢(さわち・さはち)料理、ぐる煮、きらずもちなど、高知県にはさまざまな郷土料理があります。そのうちの一つが田舎寿司。山菜などの野菜を使ったお寿司です。高知県民にとっては馴染みの味ですが、まだまだ全国的な知名度が高いとは言えず、初めて名前を聞く方も多いのではないでしょうか。
そんな田舎寿司を自社で作り、全国に向けて発信する会社があります。高知県嶺北地域にスーパーマーケット3店舗と総合宴会場1施設を展開する、株式会社 末広です。毎日の食と結婚式などのお祝いの空間を提供し、地元の方々を中心に愛されています。また1999(平成11)年からは通販事業も開始。カタログとオンラインショップを通じて、高知県の食を地元だけでなく全国にも発信しています。
土佐町にある「末広ショッピングセンター本店」に伺い、代表取締役社長の谷脇敦さんと従業員の皆さんに、末広が手掛けるこだわりの田舎寿司や事業内容についてお聞きしました。
高知県内で採れる山の幸をふんだんに使った田舎寿司。海苔や昆布、鮮魚が手に入りにくかった時代に誕生したそうで、冠婚葬祭や祭りの行事食、行楽弁当などとして高知県民に親しまれている。末広の通販でも田舎寿司の売れ行きは好調。特にお盆、お彼岸、年末などには注文が多くなるという。また特別な行事がない時期でも、県外で暮らす高知県出身の方が地元を懐かしんで注文することもあるそう。
末広のオンラインショップ「すえひろ屋」には数種類の田舎寿司のラインナップがあるが、1番人気は「田舎寿司せっと」。こんにゃく、みょうが、たけのこ、しいたけ、いたどり、ぜんまいの6種類が2貫ずつ入ったセットだ。丁寧に下処理、味付けされたネタは素朴でほっとできる見た目と味。食事のメインとしても、ちょっとした箸休めとしても食べやすいだろう。
お寿司といえばシャリも大事な要素だが、田舎寿司のシャリには柚子酢を使うのが特徴。柚子の生産量は高知県が日本一を誇る。末広では柚子酢による寿司飯に胡麻と生姜を加え、たけのこ寿司に関してはさらに山椒葉を混ぜることでアクセントを効かせているという。ついつい箸が止まらなくなる美味しさを実現するための、末広のこだわりが感じられる。
こだわっているのは配送方法も。冷蔵と冷凍からお好みで選べる。冷凍というと、解凍した時にこんにゃくの食感が変わってしまうのではないかと思うかもしれないが、心配は無用。冷凍対応のこんにゃくを使っているため、解凍後も美味しく食べられる。冷凍配送の賞味期限は約1カ月。好きなタイミングで楽しめるのは嬉しいポイントだ。
1番人気の「田舎寿司せっと」
末広の前身となる「末広商店」が創業したのは1958(昭和33)年のこと。山下末廣さんと妻の都さんがお米の販売からスタートし、手作りのお惣菜なども手掛けるように。次第に規模が拡大してスーパーとなり、1976(昭和51)年には法人化、現在は約100名の従業員を抱える企業に成長している。
スーパーというと大手チェーン店が覇権を握っている地域が多いが、末広は創業当時から今日までずっと嶺北地域の方々から愛され続けている。その理由の一つは手作りのお惣菜。「創業者の時代から、できるだけ地元の食材を使って自分たちで手作りしています。私たちの一番の強みです」と谷脇社長。嶺北地域の方々にとって末広は台所のような存在であり、なくてはならないものなのだそう。
また「末広ショッピングセンター本店」に併設する総合宴会場も、末広が地元の方々から愛されてきた理由の一つだという。嶺北地域には大規模な宴会施設が少ないこともあり、結婚などのお祝いの席から企業の懇親会まで幅広く利用されているそうだ。
地域に愛される
「末広ショッピングセンター」の店内の様子
創業以来、嶺北地域の方々に愛され続けている末広だが、近年では店舗や地元の外に目を向けた事業も展開している。一つ目はメーカー事業。「はいからケーキ」や「手作りようかん」などのオリジナル商品を作り、他のスーパーや百貨店などで販売してもらっている。二つ目は通販事業。カタログとネットショップを展開しており、中でもオンラインショップ「すえひろ屋」は全国各地から注文が入るという。
「すえひろ屋」の大きな特徴は、高知の食材・食品が豊富に取り揃えられていること。田舎寿司はもちろん、高知の特産品でもあるカツオのたたき、四万十うなぎ、高知県内の練り物屋さんが作ったかまぼこやちくわなど、バラエティに富んだラインナップだ。また「うまいもん定期便」では、毎月1回、高知の旬の食品5〜8品が届く。食品の中には、末広の専門スタッフが実際に生産者さんに会いに行き、味を確かめたものも。安心して食べられるのも魅力だ。「一つのサイトでいろいろな高知の食品が揃うので、送料の面でもお得です」と谷脇社長。高知県出身の方が地元を感じるのにも、他県の方が高知の魅力を知るのにもうってつけのサイトと言えるだろう。
代表取締役社長の谷脇敦さん
スーパー・宴会事業と、メーカー・通販事業の2軸を展開している末広。谷脇社長は今後、メーカー・通販事業により一層力を入れていきたいと考えている。現在はスーパー・宴会事業の売り上げの方が多いそうだが、今後は商品開発力と販売力を強化してメーカー・通販事業の割合を上げていきたいという。
とは言え、すでにオンラインショップ「すえひろ屋」のラインナップは充実している。高知県の郷土料理で言うと、田舎寿司はもちろん、「高知ごまサバ姿寿司」もおすすめ。高知の宴会(おきゃく)に欠かせない一品で、高知県産のごまサバを高知の柚子を使った酢で締め、柚子酢と胡麻、生姜を効かせた寿司飯を詰めたもの。丸一尾の形で届くため、お客様自身でカットして食べる。インパクトのある見た目をしていることから、宴会やちょっとしたおもてなし料理にも重宝するだろう。
その他にも興味をそそられる食品がきっと見つかるはず。チェックして、高知の食の魅力に触れてみてはいかがだろうか。
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