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高知の夏の訪れを感じさせる 小夏(こなつ)

小夏(こなつ)イメージ

●旬の時期 / 4月~6月
●主な産地 / 宿毛市、土佐市、黒潮町など

南国土佐の初夏を告げる幸

南国土佐の初夏は、あっという間。そのごくわずかな期間に旬を迎えるのが小夏。高知では店頭に小夏が出回ると夏の訪れを感じる方も少なくないでしょう。高知では小夏と呼ばれるこの柑橘は、宮崎では日向夏(ひゅうがなつ)、愛媛ではニューサマーオレンジと呼ばれています。小夏の歴史は18世紀初めに宮崎のある邸宅で偶然発見されたことにはじまります。当時は酸味が強く食べられてなかったそうですが、その後広く栽培されるようになりました。種の起源は柚子が突然変異したものと考えられており、果皮は黄色く、大きさは温州みかんと同じほどです。

さわやかで上品な初夏の涼味

土佐小夏として広く全国に愛されるようになった理由は二つ考えられます。一つは黒潮暖流の潮風がもたらすあたたかな気候風土。そしてもう一つは、りんごのように皮をスルスルと剥き、白い甘皮と一緒に食べる方法を、高知の農林技師の方が考案されたことです。小夏の白い甘皮は肉厚でふかふかしており、それが小夏の爽やかな酸味に加味され上品な甘みを楽しむことができます。夏みかんのように酸っぱくなく、みかんのような甘さもない。そのほどよい甘さと酸味の優れたバランスと、 喉をスーッと潤すジューシーさ。体中に清涼感溢れる涼味を届けてくれます。

小夏の美味しい食べ方

小夏はみかんのように手で剥くと、酸味がきつく感じられます。ほどよい酸味と甘みのバランスを楽しむには、りんごのようにナイフで皮をむいて、白皮を半分ほどの残すのがポイントです。その後、スライスしてお召し上がりください。甘みと酸味のほどよいバランスとジューシーな果汁を存分に堪能していただけます。お好みで砂糖や塩を振りかける方もいます。ジュースやジュレなどの加工スイーツも人気です。

他の柑橘の花粉で受粉

小夏の畑脇には、黄金柑などの他の柑橘が植えられています。小夏は受粉を要する果実で、その受粉に黄金柑などの花粉が用いられます。また、小夏は花が咲いてから収穫するまで1年以上かかります。つまり収穫時期に来年収穫する実の花が咲いています。秋頃にはこの花の実は、すでに食べられる大きさに育ちますが、まだ酸っぱくて食べられません。冬を越え酸味が抜けて初夏に食べ頃になるのです。

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