高知の生産者紹介

有限会社海工房

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ぼっちりシェイク

有限会社海工房

海工房

高知の海岸線は東西700㎞以上。並行して走る国道56号を、土佐湾を眺めながらひたすら西へ。「塩の道」と言ってもいいほど、湾に面する浜では、湾の海水を原料に、自然の力を利用した塩づくりが盛んです。 高知市から車で2時間と少しの幡多郡大方町。海と山が背中合わせの地形は、まさに高知の縮図。今月は、大方町で天日・手もみで時間をかけてつくる塩や、にがりを素にした入浴剤等をつくっている、「海工房(かいこうぼう)」さんをご紹介します。

最近塩ブームだけど…

海工房さんの塩をご紹介する前に・・・。「塩」って一口に言っても、本当にいろんな商品があって、「どれがいい塩なんだろう?」って思いませんか?「自然塩」とか「天然塩」などの言葉もよく見かけますよね。でも、これらの言葉は、それぞれの塩の特長を独自にネーミングしているもので、共通のルールはなく、意味もまちまちなのです。

だから、どんな塩かを知るためには、表示よりも、内容を知ることが一番。次の3つのポイントを押さえて、塩を選んでみてください。
産地:どこで作られた塩か(国産か外国産か)。輸入塩を国内で加工してつくる塩もあります。
原料:海水、岩塩、塩湖水などが原料となります。海水の質によっても味が変わります。
製法:海水が原料の場合は、カンスイ(濃い海水)をどのように作るか、カンスイから塩の結晶をどのように得るか等。

海工房の塩づくり

「夏の暑い日にサーフィンをしていると、海水の水滴が体に付着して乾燥して塩になるんですが、それをなめたとき『あ~これだ』と思ったんです。その味が自分の塩の味の原点なんです。」(鍵原さん) の言葉のとおり、海工房のつくる塩は、海といつも共に暮らしてきたことから生まれた、「サーファーズソルト」とも言えます。

塩づくりは、土佐湾の海水を原料にし、全ての工程が大方町で行われます。海水は、海が澄んだ時の満潮時にのみ採取。次に、ネット式カンスイ設備で「カンスイ」を作ります。「海だけではなく、山を活かすということも考えて間伐材を使って手作りしました」(西隈さん)とのことで、なんと2ヶ月かけて組み立てたそうです。山と海が一緒にあってこその大方町なんですね。

夏なら2~3週間、7メートルの高さから張られたネットに海水を噴霧し、循環させ続けることで、風力で水分が徐々に蒸発し、約15%まで塩分濃度が高まり、カンスイが出来上がります。

間伐材で手作りした、ネット式カンスイ設備

海水をネットに噴霧。伝った海水は下で集められ、再度ポンプアップ。

木炭効果で海水をまろやかに。タンクの中には大量に入っています。

次に、出来上がったカンスイをハウス内の結晶皿に入れ、太陽熱によって凝縮させ結晶をつくります。結晶が出来ていない時は「かく拌」、蒸発して塩分濃度が高くなり、結晶が出始めると、「手揉み」で結晶をほぐします。夏なら2週間ほど毎日続けられます。ある程度結晶が出来上がると、塩と、にがりに分けられ、天日・手揉み塩が出来上がります。

浜でつくったカンスイは、山のハウスで塩になっていきます。

晴天のこの日は、ハウスの室温が40度にもなっていました。

手揉みで結晶をほぐします。

AMAZINGなニガリ入浴剤「ぼっちりシェイク」

海工房では、天日塩を作る過程で得られるニガリを使った入浴剤「ぼっちりシェイク」を商品化。"ぼっちり"とは土佐弁で「ちょうどいい」という意味。にがりを主成分に、四万十川源流の湧き水とアロマエッセンシャルオイルを加えています。オイルは、リラックスできるラベンダー、森林浴気分になれる四万十ひのき、リフレッシュできるレモンの3種類です。使い方は、40度くらいのお湯に適量を入れて入浴。すると、にがりの主成分マグネシウムの発熱作用で体の芯から温まれます。出る前にもう一度つかり、流さず出ると、にがり湯がボディリンスの役割をするので、湯上がりはだがしっとり、すべすべになります。

だんだん肌寒くなる季節に向かいますが、ぼっちりシェイクで温まって、すべすべお肌を体感してみませんか?
写真 上段:にがり入浴剤「ぼっちりシェイク」、天日(濃)水にがり「潮の雫」、下段:天日・手揉み塩「美味海(うまみ)」

生産者情報

有限会社海工房

  • 住所:高知県幡多郡大方町
  • 電話:0880-43-143