麩匠麩富 横山製麩所-土佐の生産者
麩匠麩富 横山製麩所(有限会社横山製麩所)
ふ菓子のできるまで
そもそも麩とは、小麦粉に水を加えることで得られるグルテン(小麦たんぱく質)と小麦粉や餅粉で作られる食品。 焼き麩には小麦粉を使い、生麩(なまふ)には餅粉を使う。 今回は、各方面で人気の焼き麩「土佐のふ菓子」が出来る様子を紹介する。
【1】グルテンと厳選した小麦粉をよく練り合わせた生地を一定の形に切断し、棒状に整えて、水にさらす。
【2】水にさらした生地を鉄板の上に手作業で伸ばして並べ、焼きあげる。かなりの熱気。
【3】焼き上がり。丸みをおびた棒状の焼き麩が完成。味付けがなくても、口に含むとほのかな甘みを感じる。
【4】冷ました焼き麩を一定の長さに切り、四万十川源流水で溶いた黒糖をハケを使い手作業で丁寧に塗る。これをさらに乾燥させると完成。
ふ菓子
横山製麩所のふ菓子は、土佐の地場素材と伝統的日本食である麩の合わせ技であり、そこには芸術性までも感じとることができる。
職人の手仕事で焼き上げられたふ菓子は、ふんわりやわらかく、キメが細かく美しい。断面からも想像できるが、口に入れた時に感じる「サクッ」とした食感で納得する。形にはそれぞれ個性があるものの、それこそ手作業の証ではないだろうか。並べた時の和風色の鮮やかさは、見た目にも楽しい。
高知特産のしょうがやゆずの風味がよく、青のりは四万十川で冬の一時期のみ採取できる最高級スジアオノリを使っている。
いずれも、アンテナショップで売れ筋上位に入る人気商品だ。
麩まんじゅう
横山氏が京都で作り方を習ってきたもので、生麩で餡を包んだ、弾力に富みヘルシーさが特徴のまんじゅう。 しっかりとしたモチモチ感とツルッと滑るのどごしが話題となり、高知で唯一の生麩まんじゅうは、地元ホテルの喫茶店で人気メニューとなっている。
写真左は、四万十川産のスジアオノリを練りこんだ生麩で丹波大納言小豆こしあんを包んだもの。包み素材に使っている笹の葉のほのかな香りが良い。このほかに、栗あん、よもぎあん、柚子あん、苺あんがあり、こちらは全て白あんがベースになっている。
麩まんじゅうは、横山製麩所店頭及びネットのみの販売。
生産者情報
