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ひまわり乳業

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高知の家庭で愛されて80余年 ひまわり牛乳

ひまわり乳業

地元高知の牛乳類・乳製品/ひまわり乳業

明治20年創業からの製法と味を守り続ける5代目社長、山西史高さんにお話をうかがいました。

児玉店長私自身、ひまわり牛乳の大ファンで、味が濃くてコクがあるところがいいですね。いろいろ飲み比べをしましたがこんな牛乳はなかなかないと思います。ヨーグルトもトロリと濃い感じがします。独特の酸味と甘さのバランスがとても気に入っています。 (吉祥寺高知屋 児玉店長)

地域に密着した牛乳づくり

山地酪農(やまちらくのう)。24時間・365日ずっと放牧。

ひまわり乳業で取り扱っている乳製品の原材料となる「生乳」は、その94%が高知県産です。高知県内で飼育されている乳牛から搾った生乳であるということは「生産者がはっきりしている」ということであり、地域に密着した企業ならではの特徴と言えるでしょう。さらに生産地や生産者を特定した牛乳も作られており、安全安心を求めるお客さまに人気があるそうです。

搾乳の時だけ、自ら牛舎に下りてくる。

例えば「幡多路牛乳」は、高知県西部の幡多地区で生産された生乳のみを幡多地区にある中村工場で殺菌、充填してお届けするという、こだわりの商品。他にも高知県産の生乳だけを使った「高知の牛乳」、田野町の非遺伝子組み換え、ポストハーベストフリーの飼料で育てた乳牛の生乳だけを使用した「まごころ牛乳」や、均質化(ホモジナイズ)していない本来の味わいを楽しめる「のんほも牛乳」などがあります。自然の生乳に近いものを安心して飲んで頂ける商品づくりにも力を入れています。乳牛が暮らす環境も、なるべく自然のままで暮らしてもらえるように「山地酪農(やまちらくのう)」を行っているところも多く、そういった県内の優秀な酪農家と契約を結んでいます。

新しいヨーグルトをつくる!

「宇宙を旅したヨーグルト」シリーズ「宇宙を旅したヨーグルト」シリーズ。
(左から)「宇宙を旅したのむヨーグルト90」〈ビン〉、
「宇宙を旅したのむヨーグルト500」〈紙パック〉、
「宇宙を旅したヨーグルト(無糖)」〈プラカップ〉、
「宇宙を旅したヨーグルト(加糖)」〈紙カップ〉。

ヨーグルトの作り方は大きく分けて「前発酵」と「後発酵」の2種類。「前発酵」
 【1.ヨーグルト用に乳を加工する】
 【2.乳酸菌を加えて発酵させる】
 【3.カップ等に詰める】
という方法です。一方「後発酵」
 【1.ヨーグルト用に乳を加工する】
 【2.加工した乳をカップに入れる】
 【3.乳酸菌を加えて発酵させる】
という方法。

発酵がカップに入れる前か後かの違いなんですね。ひまわり乳業のヨーグルトの中で「前発酵」するものは、ヨーグルトの上にソース等をかけた製品だけで、ヨーグルトのほとんどが「後発酵」で作られています。ですから、凝固剤などの添加物はほとんど使われることがないそうです。ヨーグルト本来の味を追求した結果、健康に良いヨーグルトができあがったというわけです。

乳酸菌自体にも様々な工夫をしています。例えばインドネシアの水牛の乳で作る発酵乳に由来する乳酸菌「LB27」で作った「ダディヒヨーグルト」、工業技術センターとの共同開発でケフィア菌と高知独特の酵母で同時発酵させた飲むヨーグルト「ケフィア」などがあります。

そして、乳酸菌といえば最近、新聞などでも話題になった「宇宙を旅したヨーグルト」シリーズ。これをつくり出す「宇宙を旅した乳酸菌」は、一般に使われている「ブルガリア菌」と、奈良漬けから採取された「植物性乳酸菌(パラカゼイ菌)」の2種類です。それぞれ寒天培地に植えたものと凍結乾燥したものをロシアの宇宙船「ソユーズ」に乗せて約10日間、宇宙ステーションを旅して帰ってきました。この10日間でほぼ半分の乳酸菌は死滅したそうですが、残った半分はまさに「過酷な宇宙空間を生き延びた強い乳酸菌」。「健康への効果はまだ検証中ですが、個人的には『普通のヨーグルトに較べて格段においしい!』と感じています」と工場長・春田さん。社内での評判も上々とのこと。特にカップタイプ(加糖)は、均質化(ホモジナイズ)していないノンホモ製法で作られていて、クリーミーで濃厚な味わいが特徴。表面にはレアチーズのような層があって、デザート感覚倍増です。

おいしさの秘密

ひまわり乳業工場乳飲料などの充填・箱詰めをするライン。

県下各地からタンクローリーで運ばれてきた生乳は、そのタンクごとにそれぞれ厳密な検査を受けます。そして検査を合格したものだけが工場内の生乳タンクへ入れられ、製品・用途別に殺菌されます。

メインの「ひまわり牛乳」では、生乳を高温殺菌、均質化したあとすぐに各容器に充填・箱詰めされて各店舗や学校に搬送されます。「なるべく手をかけないことが、自然のままをお届けすることになります。流通のほとんどが高知県内とその周辺地域なので、保存料などの添加物は一切使いません」と春田工場長。

充填・箱詰めのラインでは、朝3時から作業が始まります。一番速い機械でリッターパックが1時間に5,500本も充填できます。6~7時間稼働し、1巡したところで機械の洗浄・消毒作業。「バラせるところは全てバラして消毒し、バラせないところも「CIP(Cleaning in Place=定置洗浄)」といって、配管の中を高い圧力で洗剤液を循環させる方法で洗浄しています」。工場内の衛生管理には特に気を使い、製品の安全性に配慮しています。

春田さんはこうおっしゃいます。「買ってくださったお客さまの健康に責任を持つことは、食品メーカーとして一番大切な義務だと考えています。我が社の牛乳を飲んでくださった方々が20年、30年先もずっと健康でいていただけるような商品を作らねばならないのです。それがお客さまとの信頼関係を結び、会社と地域の共存・発展につながると信じています」

生産者情報

ひまわり乳業

  • 住所:〒780-0863 高知県高知市与力町3-10
  • 電話:088-822-6245
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