高知の生産者紹介

Le cafe C(ル・カフェ・チェー)

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おいしく楽しく作った味 Le cafe C(ル・カフェ・チェー)

Le cafe C(ル・カフェ・チェー)

おいしく楽しく作った味 Le cafe C(ル・カフェ・チェー)

Le cafe C(ル・カフェ・チェー)さんの「ニンニクポン酢ドレッシング」は、高知県香美市土佐山田町の岡田知佐さんが経営する元・コーヒーショップ「Le cafe C」で作られています。

ニンニクの香りが食欲をかき立てるこのドレッシング、いただいてみると意外にまろやかでさっぱり。食後のにおいも全く気になりません。ユズの後味がさわやかな「ニンニクポン酢ドレッシング」のヒミツに迫ります。

はじまりは愛娘への想い

岡田さんが「ニンニクポン酢ドレッシング」を作ったきっかけは、10年ほど前、まだ小さかった娘さんに野菜をいっぱい食べてもらいたかったから。ヘルシーで使いやすいノンオイルドレッシングは、娘さんへの想いがいっぱい詰まった、家庭で生まれたドレッシングなのです。

「Le cafe C」さんは、もともとはコーヒーとケーキのお店。店名はイタリア語で「知佐(C)のコーヒー屋さん」という意味です。フラワーアレンジメントの講師もしている岡田さんは、スクールのない昼間、空いているスタジオで大好きなコーヒーと手作りケーキをみんなに食べて欲しいと始めたもの。たちまちご近所で評判となり、「ケーキだけじゃなくてランチも食べたい」というお客さんの要望で、ランチセットをはじめました。

このときサラダに使った「ニンニクポン酢ドレッシング」が、食品卸業の友人の「舌」に留まり、「これはぜひ商品化しよう!」と誘われました。1年ほどかけて検査を済ませ、容器のデザインなどを準備し、ようやく「ニンニクポン酢ドレッシング」が商品化されました。

利益よりも「美味しかった!!」優先

ポン酢ドレッシングの材料材料のニンニク、ユズ(果汁)、砂糖、金ごま、秘伝の醤油。

現在、お店はランチのお持ち帰りのみとなり、1日100食あまりを作って売り切っています。店舗前には、近所の主婦の方や、市役所で働く方々が行列をつくるほどの大盛況!

「ニンニクポン酢ドレッシング」は、ランチの準備と販売以外の時間で作っています。「だいぶ慣れてきましたから、2~3時間で100本くらいは作れます」と岡田さん。使用しているのは「ニンニク」、「実生(みしょう)ユズ」(つぎ木をせず、種から成木まで成長したユズの木)」、「穀物酢」、「砂糖」、「金ごま」、そして「秘伝の醤油」のみ。

「秘伝の醤油」については「市販されている物なんですけど、どれなのかは内緒! ナゾが少しあった方が楽しいかなと思って」と、岡田さんはにこやかに話します。ユズは高知県大豊町産、または高知県大栃産の「実生ユズ」を可能なかぎり使い、それが入手できない時は信頼できる農家が作るユズを使用。

価格設定では悩みどころがあるそうです。「うちの商品は、他のポン酢より高いでしょう!? ユズ酢と醤油の値段が高いから、どうしても『ニンニクポン酢ドレッシング』の値段が下げられないんですよ(笑)」。とはいうものの「ニンニクポン酢ドレッシング」はほぼ原価ギリギリの値段での販売。これらの原料費と容器代だけで、ほとんど利益はないそうです。

「お客さまに美味しかったって言ってもらえることがいまは一番の幸せ。この『ニンニクポン酢ドレッシング』で儲けるつもりはないですよ。作るのが楽しくてやってることですから」。それでも、岡田さんは生産者としての誇りは決して忘れてはいません。「保存料など添加物は加えていないので、量販店などに大量におかれても品質が保てませんでしょう。だから欲しい方が欲しい分だけ注文してくださるのがよいのです。完全に受注生産ですよ」

現在、お店で買えるのは、県外では東京築地のコウチ・マーケット。この店舗はこまめに発注してくれるのでありがたいと岡田さんは言います。「県外の方々にうけているみたいなんです。アンテナショップで買ってくれた方が直接電話注文してくださる。知り合いに分けるからと30本も注文してくださる方もいて、とても嬉しいですね」

欲しい方はご注文!

ポン酢ドレッシング目を引く鮮やかな“赤”を基調としたラベル。
ニンニクのイラストがかわいい。

こんなに人気がある『ニンニクポン酢ドレッシング』、もっといろいろなところで買えたらと思いますが、「お客さまにわかりやすい方法で購入いただく方法を模索中」とのこと。地道に販路をつくりあげているようです。

「忙しくなると、作るのがイヤになっちゃうかも。余裕を持ってやっていかないとね。コーヒーショップもまた再開したいし、新商品も作りたいし。何足もワラジを履いているから、『ニンニクポン酢ドレッシング』は、受注生産だけがいいの。ネット通販くらいは対応できると思うから、そちらの方は考えています」

なかなか手に入りにくい商品ではあるようですが、それもおいしさのヒミツのひとつなのかも知れません。

生産者情報

Le cafe C(ル・カフェ・チェー)

  • 住所:〒782-0038 高知県香美市土佐山田町秦山町2-1-15
  • 電話:0887-57-2004