足摺発、黒潮の幸の「ものづくり」/株式会社土佐清水元気プロジェクト
株式会社土佐清水元気プロジェクト
海の美しい大岐の浜近く。工房は木々に覆われ、避暑地の清涼感ただようおだやかな場所にあります。空港から約3時間半の陸の孤島というハンデを乗り越え、土佐清水の海の恵み、山里の恵みに付加価値を与え商品展開をすることで、地域の活性化を目指す土佐清水元気プロジェクト。2009年4月に船出したばかりの工房ですが、インパクトのある名前に負けずとも劣らない、スタッフの熱意と品質の信頼性で全国屈指の大手飲食業界からも熱い視線を送られる注目会社へ成長しています。
元気プロジェクトとは
もともとは土佐清水市を活性化するためのプロジェクトで、その名がそのまま会社名となっています。基幹産業が衰退する中、国の地方再生モデルプロジェクト事業を導入、土佐清水市と地元の経済団体なども参加し2008年12月に設立した第三セクターです。
現在、食材加工の「元気まるごと工房」、最新の急速冷凍や冷蔵施設を有する「下ノ加江・大岐冷凍センター」、海の駅あしずり内にあるレストラン「潮風にふかれて」などを運営しています。

豊かな特産品に
オリジナルティな魅力で彩る「元気まるごと工房」
看板商品である「清水さばの竜田揚げ」など清水さばを中心とした商品開発と加工を担っているのがココ。最新機材と徹底した衛生管理のもとで、地元の特産品にオリジナリティという付加価値を創り上げています。製造のこだわりは「ワンフリーズ」。通常は大量に仕入れた冷凍魚を解凍後、加工し再冷凍する「ツーフリーズ」が主流。この二つの差はもちろん風味に歴然と現れます。来月からは野菜加工などの注文も続々と入り、大手飲食店などへの販売も決定しています。
「現在、少しずつラインナップは増えていますが、まだどれが売れるかわかりません。まずは会社を軌道にのせるヒット商品の開発が最優先。今年いっぱいは商品開発に力を入れていきたいと考えています」と旗振り役の泥谷常務は熱弁をふるってくれました。
レストラン 潮風にふかれて
海の駅あしずり、土佐龍馬であい博サテライト「くろしお社中」内にあるレストラン。名物は土佐の清水さば漁師漬け丼(季節によって炙り漬け丼)や新鮮な魚介類のセットメニュー。週末には、土佐清水市産の新鮮な野菜や魚の料理が30~40品目並ぶバイキングが人気。ヘルシーなメニュー目当てに客足が絶えません。ポンカン・小夏の果汁100%の生ジュースも贅沢な味わいです。
住所:土佐清水市養老吹越303
電話:0880-82-3155
時間:モーニング 8:30~11:00/ランチ 11:00~14:00
/ティータイム 15:00~17:00
お勧めの商品
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土佐の清水さばの漁師漬け流水で解凍後、そのままごはんの上にのせて食べる。2010年4月からは足摺天然ブリの漬け、キハダマグロの漬けが仲間入り。 |
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魚めし清水で魚めしと言えばサバ。炊き立てのごはんにまぜるだけでできあがり。足摺天然ブリと足摺レンコ鯛も近日発売予定。 |
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海カレー(土佐の清水さば)さばの中骨でスープをとり、焼いたさばの身のフレークを入れています。 |
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土佐の清水さばの竜田揚げ当店一番人気!展覧会や試食会などでも飛ぶように売れます。 |
スイーツも多彩に展開しています。
泥谷さんから一言
私が市役所に務めていた頃、最初は企業誘致など他力本願のことばかりを考えていました。しかし、そうではないと、もう一度原点に帰った時に思ったのは人材育成でした。基幹産業である農業、漁業、観光業にもう一度スポットを当てよう。そこに地域の復興のキーワードがあると考えました。
2007年秋に土佐清水市活性化計画を策定し、内閣府の地方再生モデルプロジェクト事業に応募。運よく採択され、それを元手に会社を興そうと立ち上がり、市、各種団体、市民が一緒になり、この会社は産声をあげました。当初はどうなるかと不安だらけでしたが、三重県のモクモク手作りファームをはじめとする多くの方々のご協力や応援をいただき、少しずつ前に進んでいます。当社は、雇用拡大はもちろん農業、漁業者の所得向上、そして観光客誘致にもプラスになるような存在意義を持ち、土佐清水全体の活性化を目指しています。
今後は、地域の食材を伝え育てる食育の場としても貢献していきたいと考えています。
生産者情報

株式会社土佐清水元気プロジェクト
- 住所:高知県土佐清水市大岐3182-150
- 電話:0880-83-4100
- メールアドレス:info@tosashimizu-genki.com