和田農園-土佐の生産者
和田農園
高知市の北にそびえる工石山を越えて土佐町に入り、収穫前の田を縫うように山道を行くと、なだらかな斜面を開墾してできた無数の棚田が眼下にひろがる溜井(ぬるい)地区に抜けた。 今月は、この標高500メートルの高地で、自然環境と折り合いをつけながら、果肉とゼリーがぎゅっと詰まったトマトを栽培している、和田豊喜さんをご紹介します。
生協でも人気の高い安心・安全トマトです
【写真右】水に沈むトマト。果肉とゼリーがぎゅっと詰まっている証。
和田さんのトマトは、接ぎ木せず、たっぶりの有機資材で育てた完熟トマトです。 品種は桃太郎ファイトという品種です。 実がぷっくりしていて、ヘタの周りが特に甘く、作業中にも食べるという安心できるトマトです。小さなこどもさんが「おいしい」と言って喜んで食べるトマトなんです。 「農家は出荷するのとは別に、自家用のものを作っている」などということは全くありません。標高500mにあるハウスでは、夏が涼しいという特性を生かした雨よけ栽培で、トマトは夏と秋に収穫します。
最先端の環境保全型農業&8割減農薬栽培を実践
◆ISO14001実践農家です。
ISO14001実践農家とは、高知県との協定に基づいて全国でも最先端と言われる環境保全型農業に取り組む農家のことで、現在、高知県内で643戸が取り組んでいます。
◆8減農薬栽培農産物です。
「380033」この番号は、高知県8減農薬栽培農産物認証制度での和田さんの認証番号です。トマトの場合、36回を農薬の通常使用回数とし、7回以下の使用回数で育てていることを高知県が認証しているということです。 農薬の使用状況は和田農園のホームページで公開しています。ハウスの中には、カマキリ、トンボ、ハチなどが生息していますが、この状況こそが環境と共生していく農業を追求した結果なのです。
◆徹底した土づくり
連作障害や病気に農薬を使わずに対抗するには、土づくりをしっかりすることが有効です。 4トンのカヤ、750kgの米ぬか、籾殻燻炭などをハウスに敷き詰め、何度も耕し、土中の微生物の働きを活発にし、有機物を作物が養分を吸収できる状態にしてもらいます。 雨や雪も土づくりに欠かせないことから、冬から春にかけては、屋根フィルムをとりのぞき土をさらします。
ここで紹介できたのはほんの一部です。
安心してこどもに食べさせることができるという価値も大切にしていきたいですね。 和田さんは、生産者として発信できる限りの情報を自身のホームページで発信し続けています。
生産者情報

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