土佐の練り製品。プリプリの歯ごたえと豊かな風味
土佐っ子は練り製品好き
水産資源に恵まれる高知県は、鰹節、干物、ねり製品など水産加工業が盛んです。なかでも、かまぼこや竹輪などのねり製品の年間生産量は、3,582トン。年間4.4キロを消費していることになります。これは全国平均(4.2キロ)に比べても高く、高知県人がねり製品を好んで食しているといえます。
参照/高知県食用加工品生産量の構成割合
平成14年中国四国農政局高知統計情報センター資料より
豊かな黒潮の恵みで技を競う、個性派揃い
かまぼこは、全国津々浦々にありますが、使用する魚や料理法などにより、その風味や食感は異なってきます。古くから水産業で栄えてきた高知県は、たくさんの老舗が伝統の味を守っています。その特徴の一つが、近海採れの魚を使ったかまぼこ。現在では、輸入の冷凍魚を使う業者も少なくない中、県内では、新鮮な生魚を使い、熟練の技により土佐かまぼこを造る業者が数多くあります。老舗が、しのぎを削り昇華する土佐のかまぼこは、数々の受賞歴を誇り全国的にも高く評価されています。
室戸海洋深層水仕込みの商品も豊富
2千年もの時を経て、土佐沖に沸きあがる室戸海洋深層水。清浄性や富栄養性に優れ神秘の水と言われます。高知県内にある、いくつかの練り製品には、室戸海洋深層水仕込みの商品も数多くあります。これを入れることにより独特の弾力感が生まれるほか、ほのかな甘みを保つ奥深い味わいを作り出しています。
※室戸海洋深層水仕込みの商品には、マークがついています。
高知ならではの商品「すまき」
漢字で書くと「簾巻き」。すり身を巻き簾で包み蒸して作られることから、この名前が付けられたとそうです。表面は波型のついた桃色、中身は、白色のめでたい配色。高知では子供のおやつや、お弁当の彩り、煮物、素麺の具など様々な料理の中で活躍しています。
大丸
かまぼこを切ると玉子がまるごと入った「だいまる」。
土佐伝承料理「皿鉢料理」の彩りに欠かせないメニューです。