南国土佐の初夏を告げる幸
南国土佐の初夏は、あっという間。そのごくわずかな期間に旬を迎えるのが小夏。高知では店頭に小夏が出回ると夏の訪れを感じる方も少なくないでしょう。高知では小夏と呼ばれるこの柑橘は、宮崎では日向夏(ひゅうがなつ)、愛媛ではニューサマーオレンジと呼ばれています。小夏の歴史は18世紀初めに宮崎のある邸宅で偶然発見されたことにはじまります。当時は酸味が強く食べられてなかったそうですが、その後広く栽培されるようになりました。種の起源は柚子が突然変異したものと考えられており、果皮は黄色く、大きさは温州みかんと同じほどです。