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自然環境に恵まれた隠れたお茶どころ 土佐茶

土佐茶イメージ

●主な産地 / 高知県内各地

高知は隠れたお茶どころ

高知には地形や気候条件に恵まれた茶産地がいくつもあります。そこに育つお茶は野趣に富んだ味わい、いさぎよく冴え渡る香り、深いコクが漂います。よい茶を作ろうという一途な土佐人気質が溶け込んだような味。県外のお茶に「風味のインパクト」を与えるためのブレンド用として流通していますが、高知県産の茶葉だけで作られる「土佐茶」はなかなかの味わい。高知は全国に誇れる美味しいお茶どころです。

仁淀川、四万十川が育てる土佐茶

主な産地は仁淀川、四万十川などの大河が流れる中山間地域。標高のある山の急斜面に広がる茶畑は昼夜の寒暖差が大きく、金色透明(きんしょくとうめい)で香り高い土佐茶を育てます。この気温差は川霧を発生させ、日光がさえぎられることで茶葉に苦味のないまろやかな風味を乗せます。仁淀川上流の仁淀茶、佐川茶、池川茶、四万十川流域の四万十茶、つの山茶など、それぞれの産地や摘み取った時季により微妙に異なる香気、色合い、滋味、コク。 美味しい土佐茶を飲み比べながら、自然豊かな産地の風景を思い描くのもいいものです。吉野川流域、大豊町の碁石茶は乳酸菌発酵させたもの。紅茶や土佐炙茶(あぶりちゃ)も展開しています。

土佐茶の特長

高知は山茶と呼ばれる茶の木が自生しており、茶樹の生育に最適な地質に恵まれています。土佐茶の産地のほとんどは温暖多雨で、昼夜の温度差が大きい大型河川の上流域にあり、霧が発生しやすく、これが自然の覆いとなってお茶の品質を高めます。日の出が遅く、日没の早い山あいの急傾斜地で育つため、苦みが少なく、味わいの豊かな良質のお茶ができます。

【種類】

煎茶:やわらかい新芽を蒸して作られるお茶
番茶:硬くなった新芽や茎などで作られるお茶
ほうじ茶:強火で炒り香ばしさをだしたお茶
碁石茶:大豊町で生産されている後発酵茶
玉緑茶:嶺北地域などで作られる釜炒り茶
紅茶:十和地域や佐川町などでつくられる発酵茶

維持が困難な土佐茶産地

土佐茶の主な産地は、仁淀川・四万十川流域など清流が流れる中山間地域で栽培されていますが、かつては1,000haあった栽培面積は現在大きく減少しています。その主な原因としてはお茶(荒茶)価格の低迷、農家の高齢化、茶園が急傾斜地で作業の効率化が図りにくい、ペットボトルなど緑茶飲料の需要増による家庭での茶葉消費の減少など。そのため栽培意欲の低下を招き、栽培管理の粗放化や放棄茶園の拡大が懸念され、土佐茶産地の維持が困難な状況となりつつあります。

荒茶販売から製品茶販売にシフト

今まで土佐茶は産地において荒茶に加工した状態で、多くは静岡の茶市場などに出荷されていました。しかし荒茶価格の低迷により、茶農家の所得確保が困難な状態となってきました。そのため県内で仕上げ茶として二次加工する量を増やし、土佐茶として販売することで、荒茶市場の価格に左右されず、茶農家の所得を確保できる仕組みづくりを目指して取り組んでいます。

※荒茶とは生葉を産地の荒茶工場で一次加工されたお茶で、仕上げ茶(製品茶)として二次加工される前の原料茶

高知の「加工食品」

「加工食品」登録商品